オカマのはなし

オカマのはなし・・こう書いた時点で、
もう幸い薄い、悲しいお話みたいでしょ。
そうなんです・・このゴールデンウィークの悲しい話なんですが、
よろしくお願いしますね。
おじさんは、ゴールデンウィーク中どこに出かけるでもなく、
いつものように過ごしていました。
いつものように過ごしていても、食べるものは食べなくてはいけません。
ちょうどタケノコがお店にたくさん出ていました。
以前作った、タケノコご飯がうまくできなかったので、
今度こそと思って、タケノコをしっかり灰汁抜きして、
油揚げとニンジンを細かく切って、だし汁も入れて、
ヒガシマルの薄口醤油を入れて、みりんもちょっと入れて、
これでじぇったいうまくできるんだと・・
満を持して、電気釜のスイッチを入れました！

あれっ・・えっ・・このっ・・んっ・・あれっ～・・どうしてぇ・・

スイッチが反応してくれないんですよ。

どうやっても、反応してくれないんです。
ここのところの心境を細かく分析しますと、
なんというんでしょうか・・
困惑→狼狽→不可思議→何故→予想不可→想像不可→何故事故→不能考

あの・・やる気満々なんですけど（あのぅ、違うことを考えないでくださいね）
あの・・食べたくて、食べたくて、スイッチ押したんですっ！

ここのところの心境は、
叱責→懇願→平身→低頭→懇願再度→望反応→祈回復

あの・・再度、再々度、再々再度スイッチを入れました。
パソコンと同じように考えて、一度コンセントを抜いて、
考え直してもらおうと思いました。
ゴールデンウイークだからといって、
一緒に休んでるわけじゃないよね・・

あの・・ダメでした。
反応してくれませんでした。
頼むよぅ、お願いだからぁ・・思わず愛おしい子の頬をつつむように、
電気釜を両手でつつんでしまいました。
お願いですから・・反応してくださいよぅ。
ここのところの心境は、つらくて、悲しくて、とても書けません。

おじさんは、とうとうあきらめて買い置きのインスタント焼きそば、
一平ちゃんを引っぱりだして、食べたのでありました。

悲しい、悲しいゴールデンウィークの夜でありました。