オナベとドナベ

オカマの悲しい話を先日書きました。
今回は、オナベとドナベの話です。
オナベ・・やっぱり、幸せ薄い響きを感じます。

ゴールデン街のオナベさん、
ゴールデンウイークのオナベちゃん・・
似ているようで、ちょっと違います。
かたや、ドナベさん・・幸せとか不幸せとかの埒の外で、
悠然として、泰然と自若している、大人の響きがあります。

で、タケノコごはんを食べそこなったおじさんは
どうしたのか・・焼きそばをモグモグしながら思いました。
もうオカマなんか絶対に信じないっ！
この際、頼るものはドナベしかない！
この際、どないしてもドナベでしょ！

あれっ・・電気釜が壊れたのなら、オナベで
ごはんを炊けばいいじゃん、意外と簡単ですよ・・と思われたむきも
いらっしゃるかもしれません。
ところが、先に申しましたように
ここに、オナベの悲しい物語があるのでございます。

おじさんのうちには、オナベが3つありました。
大小の行平鍋と少し大きめの両手鍋。
料理人がよく使うアルミの打ち出しのやつです。
電気釜と同様に7年近く使っていました。
おじさんは、このかわいいアルミのオナベちゃんで
ブリ大根とか、煮物とか、スパゲッティとか
何でも作っていたのです。

ところが、この一ヶ月の間にすべてを使えなくしてしまったのです。
昆布で出汁をとろうとしていて、ちょっと目を離したすきに焦げ付かして
使えなくしてしまったのです。それも、たてつづけに三度です・・馬鹿です！

逼迫→悲嘆→落胆→馬鹿→馬鹿→馬鹿→乞叱責→打擲→笞杖徒流死！

目を離していた時に、キミはいったい何をしていたのかっ・・
そんな、聞かないでくださいませ。

かくして、あらゆるものを無くして、
おじさんは、ドナベさんに全面的に頼ることにしたのであります・・
以下割愛します。

ドナベさんの作ったタケノコごはんは、
大変おいしゅうございました・・