国家の最大の力は・・貨幣の「鋳造権」と「徴税権」だと思っていた。
先頃、銀行と日本銀行がビットコインを決済通貨として検討する委員会を
立ち上げるというニュースを聞いて、その二つの力が変っていくのかもしれないと思い、
ビットコインの仕組みと成り立ちについての本を読んだ。
仕組みの説明とか、暗号化の問題とかについては、
数学が絶望的に苦手で、金融知識も無いに等しい自分にとっては、
ほとんど理解不能であったが・・わからないことを考えることは好きなので、
老化の防止くらいにはなったのかもしれない。
最初は預かり証であったペーパーがお金になって、流通と経済成長と共に、
銀行というものになり、そこから中央銀行という発券銀行に収斂されていった。
そして、それが物価や景気の管理者になった・・という仕組みと歴史はよくわかった。
その管理者が、量的緩和とか異次元緩和とかマイナス金利を取り入れても、
もはやコントロールできない状態になってきているのだろうか。
そして時を経て、また元にもどっていくのだろうか・・
かつて、ビル・ゲイツが言っていた『インターネットが発達する過程では、
その中で今までの歴史が同じように繰り返えされる』ということを思い出してしまった。
国家の力が及ばない仮想空間でこれからどういうことが起きて、
それがどう実際空間と結びついていくのか・・
ビットコインの本を読んで、そんなことを少し考えてしまった。