江戸の末期、ペリーに開国を迫られた・・その頃の幕府の官僚たちを主人公にした小説を読んでいる。江戸時代、建前上の最高権力者は将軍だったが、事実上の権力者は老中首座(=筆頭の老中)だったそうで、今の総理大臣兼政務長官のようなものだったようだ。
小栗上野介忠順(おぐりこうずけのすけただまさ)という人物がいた。日米修好通商条約の批准のため、そしてそれに伴う通貨交渉のために、大目付として初めてワシントンに渡った。その時の副官であった村垣某が細かく日記を残していて、初めての大航海の模様が随所に紹介されていて実におもしろい。小栗はその後、職責を転々としたが相当に切れる官僚だったようだ。
それに比べると、福井藩の松平春嶽などは口先ばかりの人だったようで、なにかにつけて発言をするのだが、たびたび前言をひるがえし、それがもとで辞表を提出したり、撤回をしたりを何度も繰り返すような人物だったらしい。
今後、コロナが落ち着いてきたら、開国がテーマになってくるが・・いつがいいのか?どうするのか?あれこれ問題が起こるだろう。
口先ばかりの人、前言をひるがえす人、うろうろと軸の定まらない人が出てくると思う。しかし、もうそんなリーダーは御免被りたく御座候だ!