力士の塩まきです・・むかしむかし、若秩父という力士がいました。天井に向かって派手に塩まきをしましたねぇ。出羽錦との取り組みがおもしろかったんです。出羽錦は指先でほんの少しだけ塩をつまんで、うつむき加減でちょろっと足元にまきます。
かたや、若秩父は太鼓腹をせり出して、豪快に上に向けてまきました。この対比で場内がワーっと湧きました。
出羽錦は引退後、田子の浦親方になってテレビ解説をよくやっていましたね。
飄々とした語り口がおもしろかったです。
その後の塩まき力士といえば・・水戸泉、高見盛でしょうか。
高見盛はきっと体が硬かったんでしょうね、あのロボット動きで立ち会い前に塩を掴んで大きく肩を上下させるのがおかしかったです。
今は、ダントツで照強ですね!・・小さな体で、手で掴めないほど手のひらに塩を乗せて豪快に塩まきをします。この力士は塩まきもいいのですが、仕切りの時の所作、動作が気持ちいいですね。仕切りの姿勢、四股の形、手を打って腕をひろげた後の手のひらを返す動き・・どれもが美しいです。そして、極めつけは時間いっぱいになって、塩を取りに行く時の動作!左手でポンとまわしを叩いて、大きく腕を振り上げます・・
この動きは、たぶん朝青龍を真似したんでしょうが、朝青龍よりも動きにキレがあって、腰にタメがあるんです。相撲そのものよりも、この一連の流れを見ているだけでもう大満足です〜! いざ立ち会って、はたき込みであっさり土俵に手をついたりすると、なんだよぅということで、さらにおもしろいのです〜!
これで、焼酎がおいしくいただけます〜!(でも、しっかり勝ってね〜)